晩秋の気配が濃くなる10月下旬、日本の美意識の根底にある「秋の七草」の静けさと、洋花のモダンな躍動感が絶妙なコントラストを描き出す。ハギやススキが醸し出す侘び寂びの情緒に、クレオメの立体的なフォルムやミニバラの鮮やかなアクセントをブレンドする手法は、感度の高いフローリストたちの間で定番の手法となった。
業界を牽引する日比谷花壇などのトップブランドが提案するシーズンズコレクションでも、和の風情を感じさせる花器にモダンな誕生花を大胆に組み合わせるスタイルが注目を集めている。単調な花束に終わらせず、季節の移ろいそのものをひとつの空間芸術としてパッケージングする──そんな上質なアプローチが大人のギフトシーンで圧倒的な支持を得ている。