仕上がりの美しさだけでなく、色落ち後のトーンを決定づける最大の分岐点がブリーチ施術の有無だ。日本人の毛髪特有の赤褐色メラニンをどこまで削るかによって、数週間後の鏡に映る髪色はまるで別の表情を見せる。
ダブルカラーでベースを一度明るく引き上げた場合、退色のスピード自体は速い。しかし、補色として配合されたアッシュやバイオレットが抜けていくにつれ、白みがかったプラチナブロンドや柔らかなミルクティーへと美しくシフトしていく。一方でブリーチを使わないシングルプロセスの場合は、地毛の赤みを抑え込みながら落ち着いたオリーブベージュやマロンベージュへと緩やかに着地する。美容業界の研究データによれば、ベース明度が1段階違うだけで、褪色時の色相変化の体感速度はおよそ1.5倍も変化するという。