白点病治療の勝敗を分けるのは、間違いなく初期症状の早期発見です。体中に白い粉をまぶしたような重篤な状態になってからでは、いかに適切な処置を施しても手遅れになる確率が高くなります。
最初に現れる異変は、見た目の変化よりも魚の行動に出ます。水槽の底砂や流木、ヒーターのカバーなどに体を激しくこすりつけるような仕草(スクラッチング)を見せたり、ヒレをピンと張らずに閉じたまま水面近くや底でじっとしていたりする場合は要注意です。この段階でヒレの先端をよく観察すると、ポツンと1〜2個の微細な白点が確認できるはずです。
白点病を確認して水温を上げる際は、ペース配分に細心の注意を払わなければなりません。急激な水温変化は魚の心身に深刻なショックを与えます。水温の上昇ペースは「1日に1〜2℃ずつ」を厳守し、サーモスタット付きヒーターのダイヤルを数時間〜半日おきに少しずつ回しながら、丸1日〜2日かけて目標の28〜30℃へ到達させるのが鉄則です。