藤川ゆりの経歴を語る上で避けて通れないのが、2008年にリリースされたDVD・写真集『love navi 八戸』を巡る大論争と、政界入りの契機となった父親の存在です。
当時、現職女性市議による水着グラビアを含む作品の発売は、議会内や全国メディアで「政治家の品位を欠く」「売名行為ではないか」と激しいバッシングを受けました。しかし、この企画の本来の目的は「八戸市の観光資源を全国にPRし、地域経済を活性化させること」にありました。本人は当時の手記やインタビューで、「どれほど批判を浴びようとも、八戸という名前を全国に知ってもらうための手段として引き受けた」という覚悟を吐露しています。
また、彼女の出馬背景には、元八戸市議会議長・元青森県議会議員であった実父・藤川友信氏の政治的苦境がありました。2007年の県議選で父が落選した直後、後援会や支援者の強い要請を受けて急遽代理出馬を決意した経緯があります。当初は「世襲」「身代わり出馬」と揶揄されたものの、議会活動を重ねるにつれて父親の看板に依存しない独自の政治姿勢を確立していきました。