「ボッキ薬 女性 市販」という検索が一定数あることからもわかるように、女性の性的機能改善をうたう商品もドラッグストアやネット上で流通している。しかし、ここにも誤解が多い。
女性向けの「性的興奮を高める」「感度を上げる」とうたうサプリの多くは、男性向け精力サプリと同様に食品カテゴリーの商品だ。血流改善作用のあるシトルリンやアルギニン、ホルモンバランスをサポートするとされるプエラリア・ミリフィカなどを配合した商品が主流で、即効性のある「女性用バイアグラ」のような医薬品は日本では承認されていない。実際には、更年期障害の治療としてホルモン補充療法が婦人科で行われるケースはあるが、これは「ボッキ薬」とは全く別の医療行為だ。
また、「薬局でボッキ薬が買えた」というネットの書き込みを時折見かけるが、これは「薬局で買える精力サプリ」を「ボッキ薬」と呼んでいるケースか、過去に一部の薬局が法的グレーゾーンで販売していた無承認医薬品の事例が記憶として残っているケースがほとんどだ。2026年現在、正規の薬局チェーンが処方箋なしで医療用ED治療薬を販売することは考えられない。もし「薬局で処方箋なしにバイアグラを買った」という話を聞いたら、それは偽造品か、医薬品ではないサプリを医薬品と誤認している可能性が高い。