検索エンジンで「富士電機」と入力するとサジェストされる「やばい」というキーワード。この背景には、求職者や投資家が抱く4つの異なる文脈が存在します。
第1に、パワー半導体事業の急成長に伴う業績の突出ぶりです。EV(電気自動車)の普及や再生可能エネルギー設備の拡大により、SiC(炭化ケイ素)を中心とする次世代パワー半導体への設備投資を数千億円規模で加速させており、「競合を凌駕する成長スピードがやばい」というポジティブな意味で業界関係者から注目を集めています。
第2に、特定の開発拠点・工場における業務負荷の集中です。開発競争が激化する半導体部門や、大型プラントの納期に追われるエンジニアリング部門では、繁忙期に残業時間が急増するケースがあり、これがネット掲示板などで「激務」「ブラック企業疑惑」として語り継がれる原因となっています。
第3に、過去に実施された構造改革や早期退職の記憶です。リーマンショック以降や事業再編期に行われた人員最適化の印象が一部に残っていますが、現在は脱炭素・省エネ分野へのシフトが成功し、積極採用へと大きく舵を切っています。
第4に、重電メーカー序列における独特のポジションです。日立製作所や三菱電機といった巨大コングロマリットと比較されることで、「立ち位置としてどうなのか」という疑問が検索行動につながっています。