過酸化ベンゾイルを使用する上で避けて通れないのが、初期に見られる随伴症状です。臨床現場のデータによると、使用開始初期におよそ40〜50%の患者が何らかの乾燥感、赤み、ヒリヒリ感、落屑(皮剥け)を経験します。
この過酸化ベンゾイルの副作用における赤みや皮剥けの期間は、塗布開始から約1〜2週間後がピークとなり、角質層のターンオーバーが一巡する3〜4週間ほどで徐々に軽快するのが一般的な経過です。肌が成分に順応するまでの「生体反応」として現れる刺激症状であり、この初期反応をあらかじめ想定内として捉えておくことが挫折を防ぐ第一歩となります。
ただし、注意しなければならないのが、全体の約2〜3%に生じるとされる「接触皮膚炎(アレルギー反応)」との見極めです。単なる乾燥や軽度の赤みを超えて、塗布部位全体が腫れ上がる、激しい痒みが生じる、小さな水疱やジュクジュクした浸出液が出るといった症状が現れた場合は、アレルギー性の接触皮膚炎を起こしている可能性が極めて高いため、直ちに使用を中止し処方医への相談が必要です。