日本国内でまだ地中海料理やスペイン料理が一般的ではなかった昭和45年、横浜の地に産声をあげたカサ・デ・フジモリ。当店の最大の強みは、トレンドに流されることなく、スペイン各地の郷土色豊かな調理法と素材の力を愚直に継承している点にあります。
扉を開けると広がるのは、スペイン直輸入のアンティーク調度品や陶器タイルが彩る重厚かつ温もりある空間です。現地のタベルナ(大衆食堂)や格式あるレストランの空気をそのまま移植したような内装は、訪れる人々を瞬く間に非日常の旅情へと誘います。横浜の老舗スペイン料理として50余年の歳月を重ねた歴史は、単なる飲食の場を超え、親子二代、三代で通い続ける熱心な常連客を生み出す強力なブランド体験へと昇華しています。
関内・相生町の路地に佇む風格ある店構えは、流行の移り変わりが激しい外食市場において独自のポジションを確立しており、今なお関内のスペインバル・レストランの中で圧倒的な存在感を放っています。