籐の椅子はカビる?寿命は?購入前に知るべき失敗しない選び方【完全版】

籐の椅子はカビる?寿命は?購入前に知るべき失敗しない選び方【完全版】

籐の椅子はカビる?寿命は?購入前に知るべき失敗しない選び方【完全版】の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

ラタン(籐)は樹木ではなく、東南アジアの熱帯雨林を中心に自生するヤシ科のツル性植物です。竹のように中空ではなく、内部に無数の道管が詰まったソリッドな繊維構造を持っているため、強靭でありながら蒸気熱を加えることで自在に曲がるという唯一無二の特性を有しています。

この内部構造こそが、驚異的な耐久性と同時に弱点をも生み出す要因となっています。

家具製造関係者の証言によると、ラタンの繊維は空気中の水分を吸放出する「呼吸」を常に行っています。そのため、湿度が70%を超える密閉空間に長期間置かれると、道管内部に湿気が滞留してカビ菌が繁殖しやすくなります。逆に、エアコンの温風が直撃する場所や床暖房の直上など、湿度が30%を下回る極端な乾燥環境下に晒されると、繊維が油分を失って硬化し、しなりが失われて編み目の摩擦による「きしみ音」や繊維の断裂が発生します。

耐用年数に関しては、製品の製造工程によって二極化します。接着剤で固定された低価格帯の量産品が約3年〜7年で編み目のほつれを迎えるのに対し、太い丸籐(トウ)を骨組みに用い、熟練の職人が皮籐で一本一本巻き留めた上質な家具は、30年〜50年以上の使用に耐え抜きます。木製家具のように割れたり腐ったりすることが少なく、経年変化によって表面の油分が酸化し、深く艶やかな飴色へと昇華していくのが本質的な魅力です。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。