【テニプリ名シーン】手塚Vs跡部はなぜ神回?超次元へ進化した真相を徹底解説

【テニプリ名シーン】手塚Vs跡部はなぜ神回?超次元へ進化した真相を徹底解説

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テニプリの歴史を語るうえで、関東大会1回戦のシングルス1、手塚国光と跡部景吾の対戦を抜きに語ることはできません。アニメ版でも「神回」として語り継がれるこの試合が、なぜファンの涙腺を激しく崩壊させたのか――その理由は、両者がコート上で見せた精神の崇高揚にあります。

手塚は中学1年時の上級生からの暴力事件により、左肘・左肩に古傷を抱えていました。氷帝学園を率いる跡部は、手塚の異変を鋭い眼力(インサイト)で見抜き、あえて長期戦へと持ち込みます。手塚の腕が限界を迎えることを理解した上での冷徹な持久戦です。しかし、そこにあったのは姑息な罠ではなく、「中学テニス界の至宝・手塚国光のすべてを引き出し、その上で叩き潰す」という跡部なりの最大の敬意でした。

試合中盤、手塚の左肩からは悲鳴のような音が上がり、フォームすら維持できない状態に陥ります。それでも手塚は「青学の柱」としての責務を果たすため、ドクターストップを拒絶しコートに立ち続けました。自身の将来のテニス生命を賭してまで放たれ続ける「手塚ゾーン」。対する跡部も一切の手抜きをせず、手塚の覚悟を真っ向から受け止めます。

タイブレークはスコア「35-33」という常軌を逸した消耗戦へ突入。最後の一球、手塚の返球が無情にもネットを越えなかった瞬間、勝利した跡部は倒れ込む手塚の右腕を高く掲げ、観客の無礼な静寂を打ち破りました。勝者と敗者という単純な二元論を超え、互いの誇りと信念が極限で交錯したこの一戦は、スポーツ漫画史に刻まれる不朽の名シーンとなっています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。