数あるご当地ポテトチップスの中でも、なぜカルビー ポテトチップス 関西だししょうゆだけがこれほどまでに強い中毒性を持つのでしょうか。その答えは、単なる「醤油味のスナック」という枠組みを遥かに超えた、徹底的な出汁(だし)の多重構造にあります。
開発のベースとなっているのは、関西のうどんつゆやお吸い物に代表される伝統的な「上方のだし文化」です。関東の醤油味スナックが濃口醤油のキレと香ばしさを前面に押し出すのに対し、関西だししょうゆは「昆布のまろやかな甘みとコク」に「鰹節の華やかな風味」を掛け合わせた黄金比を採用しています。味覚科学において、昆布に含まれるグルタミン酸と鰹節に含まれるイノシン酸が合わさると、単体で味わうよりも旨味が数倍から十数倍に跳ね上がる「うま味の相乗効果」が実証されていますが、このポテトチップスはそのメカニズムをスナック菓子の上で完璧に再現しているのです。
カルビーの開発担当者が過去のインタビュー等で明かしている通り、隠し味としてほんのり効かせた醤油の塩気と、じゃがいも本来の甘みを引き立てる上品な出汁の余韻が絶妙に調和しています。濃い味付けで舌を麻痺させるのではなく、噛むほどにだしの奥深さがじんわりと広がるため、最後の一片まで飽きることなく食べ進めてしまう構造が完成しています。