K-POPカルチャーの浸透とともに広く使われるようになったソンムル(선물)は、韓国語で「贈り物」「プレゼント」を意味する単語です。日本のファンコミュニティにおいて、この言葉は主に2つの文脈で使い分けられています。
1つ目は、「ファンからアイドル(推し)本人へ贈るプレゼント」です。かつて韓国の芸能界では、ファンダムが資金を出し合って高級ブランド品や高額機材を贈る「サポート文化」が盛んでした。しかし近年、主要な大手芸能事務所(HYBE、SM、JYP、YGなど)をはじめ、多くのプロダクションが公平性やコンプライアンスの観点から「高額プレゼントの受取辞退」を宣言し、現在では手紙(ファンレター)のみ受付可能とする方針が業界全体のスタンダードになりつつあります。
2つ目は、現在最も身近な形態である「ファン同士(オタク仲間)で配り合う手土産・記念品」です。ライブ会場やファンミーティング、ポップアップストアなどの現場で、初対面の同担(同じメンバーを推すファン)やSNSで知り合ったフォロワーに対し、「今日会えた記念」「一緒に推しを応援する仲間への挨拶」として無償でプレゼントを手渡すカルチャーを指します。