教育現場や教育系SNSのコミュニティにおいて、小学校2年生〜4年生の子どもを持つ保護者から最も多く寄せられる相談が、「音読みと訓読みの違いをどう説明すれば子どもが納得してくれるか」という悩みです。
大手進学塾の国語科主任講師や教育関係者へのヒアリング取材でも、次のような共通のつまずきポイントが浮き彫りになっています。
「多くの子どもたちは、『漢字ドリルに赤い文字(カタカナ)で書いてあるのが音読み、黒い文字(ひらがな)で書いてあるのが訓読み』と丸暗記してしまっています。その結果、問題用紙で『音か訓かを答えなさい』と問われた瞬間に、自力で判断できなくなってしまうのです」(大手学習塾指導員談)
小学生に教える際は、抽象的な文法論ではなく、「昔の中国ごっこ・日本ごっこ」という体験的な言語ゲームに置き換える手法が圧倒的な成果を上げています。
「例えば『海』という漢字を見せて、『中国から文字が届く前、昔の日本の人は海を見てなんて叫んだと思う? “うみだー!”だよね。だから“うみ”が訓読み。“カイ”って言っても当時の日本人には通じなかったから、これが外国から来た音読みだよ』と教えると、低学年でも腑に落ちて記憶に定着します」(私立小学校教諭の指導記録より)