道頓堀のランドマークとして世界的な知名度を誇る「動く巨大看板」は、1962年(昭和37年)の道頓堀本店創業時に誕生しました。創業者・今津芳雄氏の「とにかく目立つ、誰も見たことがない看板を作りたい」という執念から生まれたこの造形物は、幅約8メートル、高さ約4メートルを誇り、十脚の脚やハサミが滑らかに駆動する独自の機械仕掛けを備えています。
初代看板は木製でしたが、風雨による劣化や安全基準の変遷を経て、現在は耐久性の高いFRP(繊維強化プラスチック)と高度な電動シリンダー制御によって稼働しています。看板の脚が動くスピードや角度は、道行く歩行者の視線誘導を徹底的に計算した設計となっており、2026年には大規模な看板の足の交換メンテナンスが行われ、一時的に「足が外された姿」が全国ニュースやSNSで大きな話題を呼びました。
店舗デザインの観点からも、単なる飲食店を超えて「街のランドマーク」としての都市景観価値を担っており、看板前での記念撮影は大阪観光の定番儀式として世界中の旅行者に定着しています。