常に完璧な笑顔を貼り付け、ワンマン社長や無能な後輩の尻拭いを一手に引き受けるECサイト制作会社「ツクモクリエイトジャパン」の営業アシスタント・深海晶。彼女の唯一のオアシスは、住宅街にひっそりと佇むクラフトビールバー「5tap」で飲む1杯目のビールでした。そこで居合わせるのが、有能だが世を拗ねた毒舌エリート税理士・根元恒星です。
物語の前半(第1話〜第4話)では、晶が抱える過酷な現実が容赦なく描写されます。職場の理不尽に耐えかねた晶は、レザーのジャケットとブーツに身を包んで社長の九十九(山内圭哉)に業務改善要求書を突きつけるものの、根本的な搾取構造は変わりません。さらに私生活では、恋人・花井京谷のマンションに元カノの長門朱里が無職のまま4年間も居座り続けているという異常事態に直面。晶は「いい彼女」を演じ続ける限界を迎えていました。
中盤(第5話〜第7話)にかけて、登場人物たちの感情のベクトルは激しく軋みを上げます。恒星は昔の恋人である奔放なモデル・橘呉羽がゲームクリエイター・橘カイジと電撃結婚したことに動揺し、自身が請け負っている粉飾決算の片棒担ぎという「不正の闇」に苦悩します。晶は京谷との関係に決着をつけるべく朱里と直接対峙。互いの弱さをぶつけ合う中で、奇妙な対話が生まれます。
終盤(第8話〜第9話)では、居場所を失った朱里がなんと晶の会社に派遣社員として入社。晶の仕事を間近で見ることで、自分が逃げ続けていた現実の重みと晶の孤独を痛感します。一方、晶は特別昇進という名の「都合の良い責任転嫁」に直面し、恒星もまた粉飾決算の証拠を隠蔽するよう脅迫を受け、2人は人生最大の岐路に立たされます。