近年、業務スーパーやコストコ、あるいは大型鮮魚専門チェーン(角上魚類など)では、冷凍またはチルドのマグロカマが1パックあたり300〜800円前後という破格の安さで販売されています。刺身用の本マグロやメバチマグロが1サク千円以上することを考えると、可食部が300g以上詰まったカマのコストパフォーマンスは群を抜いています。
しかし、パック詰めされたカマは個体差が非常に激しいため、売り場での目利きが味を決定づけます。鮮魚バイヤーや仲買人が重視するチェックポイントは以下の3点です。
- 断面の赤みと透明感:赤身部分が鮮やかな紅色〜深紅をしているものが良品。空気に触れて茶褐色や黒ずんでいるものは酸化が進んでいます。
- ドリップ(肉汁)の少なさ:トレイの底に赤黒い液体が溜まっているパックは避けましょう。解凍と冷凍を繰り返した形跡であり、旨味が抜けてパサつきの原因になります。
- 皮目のツヤとウロコの残り具合:皮に銀色の光沢があり、ぬめりが白濁していないものが高鮮度の証です。
冷凍状態のカマを購入した場合は、「塩水解凍法」を強く推奨します。濃度3%程度の塩水(水500mlに対し塩15g)に凍ったカマを30分ほど浸し、表面が柔らかくなったらペーパーで拭いて冷蔵庫で半日かけてゆっくり解凍してください。旨味の流出を防ぎ、獲れたてのようなみずみずしさが復元されます。