お清めの塩の正しい使い方完全解説!振る順番と玄関前の作法

お清めの塩の正しい使い方完全解説!振る順番と玄関前の作法

お清めの塩の正しい使い方完全解説!振る順番と玄関前の作法の総合ガイドをご紹介します。最新トレンドが詰まっています。

ネット上の掲示板や知恵袋などで時折見られるのが、「葬儀から帰った際、塩を振るだけでなく少し舐めるのが正しい作法なのか?」という議論です。現代のマナー講師の多くは「舐めてはいけない」と指導しますが、なぜこのような言説が生まれたのでしょうか。

民俗学的なフィールドワークの記録を遡ると、海に面した漁村集落や山間部の古道沿いにおいて、「塩を口に含む」「塩水で口をすすぐ」という儀礼が実際に存在していました。古代の日本には、海に入って全身の穢れを洗い流す「潮垢離(しおごり)」という禊の風習がありました。海から遠い内陸部や略式化された儀礼において、塩を舐める、あるいは塩水でうがいをすることは、「体内の内側に入り込んだ死のショックや穢れを中和する」象徴的な医療・呪術的行為として機能していたのです。

しかし、現代の衛生環境および製品事情を考慮すると、会葬礼状に同封されたお清めの塩を舐める行為は絶対に推奨されません。配布されている塩は食品衛生法に基づく食品として製造・包装されたものではなく、あくまで「外用・散布用」として扱われています。防腐剤や乾燥剤の成分が付着している可能性や、流通経路での衛生基準が食品とは異なるため、誤解から口に入れることのないよう注意が必要です。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。