若手時代からその才能を高く評価されていた遠藤要の経歴を振り返ると、俳優としてのスタートは極めて華々しいものでした。オーディションで約800人の中から選ばれ、三池崇史監督のメガヒット映画『クローズZERO』(2007年公開)で主要キャラクター・戸梶勇次役に抜擢。知性派ヤクザ予備軍とも言える冷徹な幹部役を熱演し、第17回日本映画批評家大賞新人賞を受賞しました。
その後も映画『ドロップ』や『ルーキーズ』など話題作に立て続けに出演。2010年にはNHK連続テレビ小説『てっぱん』でヒロインの兄・村上鉄平役を好演し、ヤンキー役から心温まるホームドラマの青年役までこなせる幅の広い演技力で、一気にお茶の間の人気俳優へと登り詰めました。
硬軟自在の演技力は業界関係者からも絶賛され、「名バイプレイヤーとして息の長い活躍をするだろう」と誰もが信じて疑いませんでした。しかし、その輝かしいキャリアの裏で、プライベートにおける危うさが徐々に露呈していくことになります。