ネット検索で「斉木楠雄のψ難 結婚」というキーワードが急上昇し、今なお強烈な残像を残している決定的な契機は、2019年9月18日に公表された原作者・麻生周一氏とアイドルグループ「でんぱ組.inc」のセンター・古川未鈴さんの電撃結婚です。
当時、Zepp DiverCityで開催されたライブ公演のステージ上で古川未鈴さん本人からファンに向けて直接報告が行われ、直後に麻生周一氏も自身の公式Twitter(現X)アカウントを通じて直筆メッセージを発信しました。双方のファンに激震が走る中、何よりも大きな話題を呼んだのが、麻生氏が投稿した特別描き下ろしイラストでした。そのイラストには、ウェディングドレスを身に纏いブーケを手にした古川未鈴さんの隣に、恥ずかしそうに佇む斉木楠雄をはじめとするメインキャラクターたちが祝福する姿が温かいタッチで描かれていたのです。
この投稿は瞬く間に数十万件の「いいね」とリツイートを記録し、トレンドの首位を独占しました。さらにでんぱ組.incはアニメ『斉木楠雄のΨ難』のオープニングおよびエンディング主題歌を複数回担当していた経緯があり、アニメファンにとっても作品と現実が交差した象徴的な出来事となりました。2021年には第一子となる男児の誕生も公表され、現在に至るまで円満な家庭を築かれています。「斉木楠雄の作者が結婚した」というこの国民的ニュースが、記憶の経過とともに「斉木楠雄が結婚した」という言説へ無意識に変容していったことが、データ検証からも裏付けられています。