お笑いコンビの多くは、ネタ作りの主導権争いや売上配分、舞台上でのアドリブなどを巡って激しい衝突を経験します。しかし、ジャルジャルの喧嘩エピソードを探しても、殴り合いや罵倒といった衝突の記録は一切出てきません。実際、2人は高校時代に出会ってから現在に至るまで、「一度も喧嘩をしたことがない」と公言しています。
感情的な対立が起きない理由は、2人が共有している無意識の制作ルールにあります。コントの設定や台詞回しで意見が分かれた際、どちらかが自分の意見を押し通すことはありません。「淳平がそう思うなら、一回そのパターンでやってみよう」「秀介が面白いと感じるなら両方試そう」と、アイデアを優劣でジャッジするのではなく、実験として受け入れる度量が徹底されています。
もし双方が異なるアイデアを出した場合でも、「じゃあ2パターン作ればいい」とネタを倍に増やすのがジャルジャル流の解決法です。相手のセンスを全面的に肯定し、否定から入らない姿勢が、20年以上にわたる喧嘩ゼロの記録を支え続けています。