事件の舞台となった静岡県裾野市。当時、行政の対応の遅れや隠蔽体質が厳しく批判された。市長が自身の給与をカットするなど、政治的な責任追及も行われたが、失われた信頼を取り戻すのは容易ではなかった。
裾野市はその後、市内の全保育施設に対する抜き打ち監査の実施や、保育士向けのメンタルヘルスケアの強化など、先進的な取り組みを導入した。4年が経ち、地域の保育環境は劇的に改善されたとされるが、保護者たちの不安が完全に消え去ったわけではない。「裾野市=虐待事件の街」というレッテルを剥がすための闘いは、今も地道に続けられている。