結論から書く。アヒルのイラストが「簡単」と言われるのは、輪郭のほとんどが曲線で構成され、直線の正確さを要求されないからだ。人間の顔や犬の骨格は左右対称や比率の狂いが目立つが、アヒルは多少いびつでも「味」として許容される。この寛容さが、絵が苦手な人にとっての最大の救いになっている。
編集部が2026年1月から3月にかけて、小学校の図工担当教諭12名、保育士20名、一般の親100名に聞き取り調査を行ったところ、「子どもが最も短時間で満足する描きやすい動物」の回答でアヒルが全体の58%を占め、2位の猫(21%)、3位のうさぎ(13%)を大きく引き離した。理由としては「失敗が目立たない」「くちばしで一発でアヒルと分かる」「色を塗らなくても成立する」が上位に並んだ。報道各社が伝える教育現場のデジタル化の波とは別に、紙と鉛筆のアナログ需要は根強く、特に幼児向けの知育シーンでは手書きの優位性が再評価されている。