波を切って大海原を楽しむサーファーが、なぜ納豆で命に関わるような症状を起こすのか。その直接の原因は、食品そのものではなく、海中で遭遇する「クラゲ刺傷」にあった。
サーフィン中にクラゲへ刺されると、その毒とともに特定の成分が皮膚の微小な傷口から侵入する。このとき、人間の免疫システムが過剰に反応し、体内に抗体が作られる。そして後日、納豆を食べた際、消化吸収された成分に対してその抗体が反応してしまうのだ。口から食べて感作される一般的な食物アレルギーとは異なり、皮膚から入った異物が原因となる「経皮感作」と呼ばれる現象である。海に入った回数が多いベテランほど、クラゲに刺された蓄積によって発症リスクが高まるという衝撃の事実が存在する。