ネット上のQ&Aサイトなどでは、「北海道の教習所は雪のせいで検定に落ちやすい」「冬場に入校するのは損である」といった極端な意見が見受けられます。しかし、現場の実態を精緻に分析すると、これは受講生側の事前理解不足による誤解であることが分かります。
雪道教習には確かにスリップや視界不良といった難しさがありますが、教習基準そのものが雪上走行を前提として最適化されており、制限速度を抑えた慎重な運転が評価基準となるため、実はドライ路面よりも慎重さが身につき検定中止事故が起きにくいという逆転の現象が存在します。冬に免許を取得したドライバーは、滑る路面への恐怖心と車間距離の重要性を身体感覚として習得できるため、免許取得後の単独事故率が低いというデータも存在します。
もう一つの盲点は、オンライン学科教習の普及によって「通学回数が大幅に減った」反面、セルフマネジメント能力が問われるようになった点です。24時間オンデマンドで学科を受講できる利便性の裏で、動画視聴の進捗が遅れると技能教習の段階移行がストップしてしまうシステム上のルールがあります。「いつでも見られるから」と後回しにした結果、実技予約をキャンセルせざるを得なくなる受講生が後を絶たないため、計画的な受講スケジュールの自己管理が不可欠です。