ネット上の批判的な書き込みとは対照的に、実際に現場に足を運んだファンや関係者の間では、また異なる実像が語られています。
高額なチケット代で知られるディナーショーの現場では、参加者の満足度は決して低くありません。SNSや口コミサイトを精査すると、「11万円〜30万円という価格は決して安くないが、ステージから降りてテーブルを回り、一人ひとりの目を見て握手や会話に応じる姿勢に涙が出た」「客席からの声がけに丁寧に耳を傾け、予定時間を大幅にオーバーして演奏を届けてくれた」といった声が目立ちます。観客に対するホスピタリティの高さと、生で披露されるピアノ旋律の美しさは、参加した人々に価格以上の価値を感じさせています。
一方、バンドプロジェクトの現場ではフラストレーションが蓄積しやすい現実も浮き彫りになっています。HYDE、SUGIZO、MIYAVIというトップアーティストを招集して結成された「THE LAST ROCKSTARS」では、結成当初の爆発的な熱狂から一転、メンバー間のスケジュール調整の難航や、楽曲リリースの遅れが指摘されていました。結果としてMIYAVIの脱退という事態に至った際、音楽関係者からは「全員が主役級のバンドにおいて、YOSHIKIのペースに合わせ続けるのは構造的に無理があった」との証言が聞かれました。
現場を直接体験した人々からは、「個人として対峙すると極めて温厚で礼儀正しく、人たらしの魅力に溢れている」と評される一方で、「ひとたび組織や巨大ビジネスの舵取りになると、周囲の人間を振り回してしまう」という、二面性を帯びたリアルな人物像が浮かび上がってきます。