チャーリー・プースの名を瞬く間に世界の音楽史へ刻み込んだのが、映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』(原題: Furious 7)の主題歌として公開された『See You Again (feat. Wiz Khalifa)』です。映画の主演俳優であったポール・ウォーカーの不慮の事故死を受け、追悼楽曲のコンペティションには世界中の一流ソングライターが集結していました。
当時、まだメジャー契約を結んだばかりの新人作家に過ぎなかったチャーリーは、スタジオのピアノに向かい、かつて自身が経験したバイク事故による親友の死を思い浮かべました。報道各社の取材や自著・ドキュメンタリーで明かされている通り、彼が冒頭の「It's been a long day without you, my friend(君がいない一日は本当に長かったよ、友よ)」というメロディと歌詞を紡ぎ出すまでに要した時間はわずか10分足らずでした。
映画会社側は当初、世界的ビッグネームに歌わせるプランを検討していましたが、チャーリーが吹き込んだデモ音源の生々しい感情の揺らぎと切実なファルセットに圧倒され、彼のボーカルをそのまま採用することを決断しました。喪失という極めて個人的な悲痛を普遍的な希望へと昇華させたこの曲は、全米ビルボードチャートで通算12週1位を獲得し、YouTubeでの再生回数は60億回を突破する金字塔を打ち立てたのです。