桃に関する批判的な言説を追う上で避けて通れないのが、プラットフォームの移行と「魚拓文化」の定着です。もともと彼女の動向は、大手掲示板「5ちゃんねる」や主婦層が集まる「ママスタジアム(ママスタ)」のコミュニティで活発に語られていました。
しかし、近年のネット名誉毀損に対する法改正や発信者情報開示請求の簡易化、各プラットフォームにおけるモデレーション(書き込み監視・削除基準)の厳格化に伴い、過激な書き込みを行うユーザーの居場所が奪われる事態が発生しました。その結果、管理人による削除基準が比較的緩やかで、独自の自治ルールを敷きやすい「したらば掲示板」が実質的な受け皿、いわば「避難所」として機能するようになったのです。
したらば内のスレッド(「あいのり桃 したらば ヲチスレ」等)には、以下のような特異なエコシステムが形成されています。
- 徹底した「魚拓」の活用:ブログを直接閲覧してPV(ページビュー)や広告収入に貢献することを嫌うため、ウェブアーカイブツールを用いた「ブログ魚拓」のURLのみを共有して閲覧・論評する。
- 過去ログ閲覧とデータベース化:過去の発言との矛盾(「以前は〇〇と言っていたのに現在は正反対」など)を指摘するため、専用のWikiや過去ログ保存庫がボランティアの手によって構築されている。
- スレタイ(スレッドタイトル)の隠語化:検索除けや外部からの通報を回避するため、一見すると応援スレッドに見えるような皮肉を込めたタイトル(例:「まったりほっこスレ」など)が使われる。
このように、したらば掲示板は単なる雑談の場ではなく、有志による「ブログ監視の記録保管庫」としての性格を強く帯びているのが実態です。