歌詞検索サイト『歌ネット』などで本作を調べた際、作詞は「R-指定」と明記されている一方で、作曲欄に「Jordan Tarlow (ASCAP)」といった海外アーティスト名が併記されているケースを目にし、困惑したリスナーも少なくありません。「DJ松永が作ったのではないのか?」「海外の楽曲のカバーなのか?」という疑問がSNS上で度々議論されてきました。
このクレジット表記の背景にあるのは、ヒップホップの伝統的な手法であるサンプリング(既存音源の引用・再構築)と、それに伴う著作権処理の厳格化です。本作のトラック制作において、DJ松永はガレージロックバンドのフレーズをサンプリングソースとして活用しており、原曲の権利者である米国の作曲家(Jordan Tarlowら)が正規の権利クリアランスに基づきJASRACおよびASCAPに登録されています。
DJ松永は、生楽器のスウィング感あふれるホーンセクションと荒々しいドラムブレイクを緻密にチョップ&フリップ(切り刻んで再構築)し、疾走感のあるジャジーかつアグレッシブなビートへ昇華させました。ルーツへのリスペクトを払い正規手続きを踏んだ結果としてのクレジット表記であり、松永の卓越したサンプリングセンスを証明するエピソードと言えます。