田中直紀氏を語るうえで欠かせないのが、その特異な出自と名門・田中家との結びつきです。一般には「角栄の娘婿」というイメージが先行しがちですが、直紀氏自身もまた、名門政治家一族の血筋を引いています。
直紀氏の旧姓は鈴木直紀。実父は元農林政務次官・元金沢市長を務めた元衆議院議員の鈴木直人氏です。早稲田大学法学部を卒業後、日本鋼管(現・JFEスチール)に勤務していた直紀氏は、1969年4月、当時絶大な権力を誇っていた田中角栄氏の長女・田中眞紀子氏と結婚。田中家の婿養子となり、戸籍上の姓を「田中」に改めました。
直紀氏と眞紀子氏の間には、長男(雄一郎氏)、長女(真奈子氏)、次女(真紀氏)の1男2女が誕生しています。長男の雄一郎氏は税理士としての道を歩んでおり、田中一族の政治的後継者として出馬することは選ばず、民間での地歩を固めています。これにより、角栄氏から始まった「目白の田中直系政治家」の系譜は、直紀・眞紀子夫妻の世代で一区切りを迎える形となりました。