パナソニック楠見雄規の手腕と現在地|年収・学歴・大改革の真相

パナソニック楠見雄規の手腕と現在地|年収・学歴・大改革の真相

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楠見氏の経営手腕を読み解くうえで欠かせないのが、その卓越した学歴と叩き上げのキャリアパスです。1965年1月22日、奈良県に生まれた楠見氏は、名門・京都大学工学部を卒業後、1989年3月に同大学院工学研究科修士課程を修了。専攻は工学(修士)で、光ディスクなどの基礎研究分野からエンジニアとしての第一歩を踏み出しました。

松下電器産業に入社後は、技術本部や中央研究所に身を置き、次世代記録メディア技術の開発に従事。その後、パナソニックR&Dセンター欧州所長として海外拠点のマネジメントを経験したことで、純粋な研究開発にとどまらない国際的な事業感覚を培いました。帰国後はAVネットワーク事業部長、テレビ事業部長などの中核ポストを歴任し、デジタル家電の熾烈な価格競争の最前線で泥水をすするような修羅場をくぐり抜けています。

経営トップへの決定打となったのは、2019年に就任したオートモーティブ社社長としての実績でした。当時、同事業は巨額の先行投資がかさみ、パナソニック全体の収益を圧迫する最大の懸念材料でした。そこで楠見氏は、取引先ごとの収益性を徹底的に精査し、不採算案件の凍結や開発プロセスの標準化を力づくで推進。短期間で黒字化への筋道をつけました。

前任の津賀一宏氏(現・取締役会長)が楠見氏を後継に指名した決定的な理由は、この「圧倒的な現場突破力」にありました。津賀氏はプラズマディスプレイ事業からの撤退など大ナタを振るったものの、車載事業の立て直しやグループ全体の成長軌道化には道半ばの課題が残されていました。経営陣の甘えを排し、冷徹に数値責任を追及できる後継者として、技術的バックボーンと現場統率力を兼ね備えた楠見氏に大命が下ったのです。

山崎 陸
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山崎 陸

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