「turtleとtortoiseの区別」を理解するうえで避けて通れないのが、アメリカ英語とイギリス英語における語彙感覚のギャップです。
アメリカ英語では、カメ目(Testudines)に属する爬虫類全般を指す包括的な総称(アンブレラ・ターム)として「turtle」を使う傾向が顕著です。そのため、アメリカ人にとってはリクガメであっても文脈上「turtle」と呼ぶこと自体は間違いではなく、必要に応じて「land turtle(陸生のカメ)」や「box turtle(ハコガメ)」と言い添えます。
対照的に、イギリス英語やオーストラリア英語圏では両者を厳密に区別します。陸上にいるリクガメを「turtle」と呼ぶと、「それは海にいないからturtleではない、tortoiseだ」と即座に訂正される場面も珍しくありません。イギリス圏では「海にいるのがturtle、陸にいるのがtortoise」という共通認識が徹底されています。
国際的な場で誤解を避けたい場合は、海棲なら「sea turtle」、陸生なら「tortoise」と使い分けるのが最も安全でスマートなコミュニケーションです。