時速100km/h以上の高速で走行する電車において、窓からコードを出すことに対して「風圧で千切れないのか」「雨水が侵入して漏電しないのか」という危険性を懸念する声もある。しかし、ここには徹底した安全対策が施されている。
まず、窓の開口部には高密度のウレタン緩衝材や特殊なゴムパッキンが挟み込まれ、コード自体の挟まり断線を防ぎつつ、雨風の車内侵入をシャットアウトしている。さらに、窓枠と車体の外板には強力な工業用養生テープやアルミテープが幾重にも貼り重ねられ、走行風によるケーブルのバタつきや車体塗装の摩耗を完全に防止している。
また、窓自体のストッパー機能や固定金具を用いることで、走行中の振動によって窓が勝手に開閉しないよう二重のロックがかけられている。国土交通省の鉄道技術基準に基づき、外部突起物の飛散防止や走行安全性が綿密に計算された上で実施されているため、外部へ落下したり架線に絡まったりするリスクは極限まで排除されている。