母娘を取り巻く家族構成は、極めて複雑でした。まず、坂口杏里の実の父親は、1986年に良子さんと結婚した不動産会社役員の男性です。バブル絶頂期に事業を展開していましたが、バブル崩壊に伴い多額の負債を抱えて1994年に離婚。良子さんは前夫の連帯保証人となっていたため、約40億円とも言われる巨額の借金を背負わされ、その返済のために昼夜を問わず働き詰めの日々を送ることになりました。
一方、杏里さんには2歳年上の実の兄(坂口杏里の兄)がいます。兄は芸能界とは一切関わらず、一般企業に勤める堅実な道を歩んでいました。母親が存命の頃は家族4人(良子さん、兄、杏里さん、尾崎健夫氏)で食事をする姿も見られましたが、母の死後、奔放な金銭トラブルを繰り返す杏里さんとは距離を置くようになり、現在では事実上の絶縁状態にあると伝えられています。
そして、長年「事実婚」という形で母を支え続けたプロゴルファーの尾崎健夫(義父)氏の存在です。良子さんの闘病中だった2012年8月、10年以上の交際を経て正式に婚姻届を提出。杏里さんも当時はテレビで「ジェットパパ」と呼び慕っていました。しかし、良子さんの死後、遺産分割や生活態度をめぐって意見が衝突。尾崎氏は娘の更生を願って苦言を呈したものの、受け入れられず、次第に没交渉となっていきました。