進学実績の推移を見ると、熊谷高校の強さは「後半の爆発力」にあることがよく分かる。東京大学をはじめとする旧帝国大学や難関国公立大学、早慶上理への現役合格者をコンスタントに輩出しているが、特筆すべきは高校入学時の偏差値以上に大学進学時の伸び幅が大きい点だ。
生徒たちは詰め込み型の管理教育を受けるわけではない。基礎学力を徹底させた後は、放課後の補講や自由な自習室利用、さらにはスタディサプリなどのオンライン学習ツールを自在に組み合わせ、自らの弱点を自律的に補強していく。進路指導部の教員は「受動的な学習では難関大の記述試験に対応できない。自分で課題を見つけて突破する知性こそが、春先に奇跡的な逆転合格を生む原動力になる」と語る。