宮崎の鶏料理を語る上で絶対に外せないのが、県の至宝とも称される「みやざき地頭鶏」の存在だ。かつて旧薩摩藩領の農家が育て、その美味しさから地頭職(役人)へ献上されたことが名前の由来とされる。その血統を今に受け継ぐこの地鶏は、一般的なブロイラーとは比較にならないほどの手間と時間をかけて育てられる。
飼育期間は雄で約120日、雌で約150日以上。ゆったりとした平飼い環境でじっくりと運動させながら育てられるため、肉質は筋繊維が緻密で、驚くほど力強い弾力と深いコクを蓄える。この厳格な品質基準を管理・統括しているのが、みやざき地頭鶏事業協同組合だ。徹底したトレーサビリティと出荷管理により、どの店を訪れてもブレのない圧倒的な鮮度と旨味が保証されている。