建物の足元に広がる開放的な広場を抜け、館内へ足を踏み入れてみよう。地上17階、地下2階からなるこの施設は、旧東京外国語大学跡地という由緒ある土地の記憶を継承しながら再開発された複合商業施設である。低層階のアトリウム空間には、かつてこの地に建っていた旧博報堂本社ビルの歴史的意匠が緻密に復元されており、重厚な赤レンガ風のファサードが訪れる者の目を奪う。
フロア構成は実に合理的かつ先進的だ。1階から2階にかけては、誰もが気軽に立ち寄れるオープンなフードホールや個性派のショップが集結。3階以上の高層部は、最先端のBCP(事業継続計画)性能と環境配慮を備えたオフィスエリアとなっている。歴史的建造物の記憶を保存しつつ、現代の都市機能と鮮やかに同居させる手法は、まさに神田の街並みに新しい風を吹き込んでいる。