実際に南九州日野自動車を利用する運送事業者やバス会社、そして取引先は同社をどのように評価しているのでしょうか。現地運送会社の車両管理者や個人事業主からのヒアリング、業界内の評判調査から見えてきたのは、技術力への高い信頼と、繁忙期におけるキャパシティの葛藤という二面性です。
好意的な口コミとして際立つのは、やはり「車検点検における圧倒的な見立ての正確さ」と「緊急時のバックアップ体制」です。鹿児島・宮崎の基幹産業である農業・畜産業や水産業では、農産物や鮮魚を東京や関西の消費地へ運ぶ長距離便が深夜早朝を問わず運行されています。走行中のトラブルが発生した際、365日24時間対応の「日野自動車SOS中央コールセンター」と連携し、早朝や休日の故障にも当番エンジニアが駆けつけるサポート力は、地元の物流業者から「日野がいてくれないと仕事が成り立たない」と高く評価されています。
一方で、厳しい意見や不満の声として散見されるのが「工場の混雑による入庫待ちの長さ」です。特に法定点検や車検が集中する年度末(2月〜3月)や大型連休前には、ピットの空きがなく予約が取りづらい状況が発生します。これについて同社サービス関係者は「整備士の働き方改革(残業上限規制)を厳格に守りつつ、リコール対応と通常車検を並行処理しているため、一時的に受入台数を制限せざるを得ない場面がある」と実情を語ります。無理な過重労働で台数を捌く旧来の手法を捨て、作業品質と法令順守を優先している証左とも解釈できます。