抱っこしようとした瞬間に逃げ出したり、腕の中で激しくもがく場合、そこには犬側の明確な訴えが存在します。代表的な犬が抱っこを嫌がる理由は以下の3点に集約されます。
第一に「足場が浮く浮遊感への恐怖」です。犬は四肢が地面についていることで安心感を得る動物。ホールドが緩く体がグラグラ揺れると、「落とされるかもしれない」という本能的な恐怖から暴れてしまいます。
第二に「拘束されるトラウマ」です。過去に爪切りや投薬、苦手な動物病院での処置の際に強く押さえつけられた記憶があると、抱っこそのものを「自由を奪われる嫌なことの前兆」と学習してしまいます。
見逃してはならないのが、第三の理由である「身体の痛み」です。触られた部位に炎症や関節炎、ヘルニアの初期症状があると、自己防衛のために犬が抱っこで唸る原因となります。いつもは素直に抱かれていた犬が急に威嚇したりキャンと鳴く場合は、しつけの問題と決めつけず、速やかに獣医師の診察を受けてください。
もし腕の中で暴れ出してしまった場合の犬が抱っこで暴れる対処法としては、大声を出したり力ずくで締め付けるのは逆効果。飼い主自身の体を密着させて揺れを止め、愛犬の足が床やソファなどの安全な面に水平に着くまで、静かに重心を落として下ろすことが鉄則です。