空焚きとは?水で急冷が絶対Ngな理由と有毒ガス・火災リスクの真相

空焚きとは?水で急冷が絶対Ngな理由と有毒ガス・火災リスクの真相

空焚きとは?水で急冷が絶対Ngな理由と有毒ガス・火災リスクの真相についての真相をお届けします。

空焚きに気づいた瞬間、人間が本能的に取ってしまう行動が「流し台に運んで蛇口から水をジャーッとかける」という冷却法です。しかし、防災専門家や調理器具メーカーが口を揃えて「絶対にやってはいけない」と警告するのが、この空焚き急冷NGの理由に直結する物理現象です。

400℃近くに過熱された金属に常温(約15〜20℃)の水を注ぐと、接触面で急激な収縮が発生します。これによって生じる「熱衝撃(ヒートショック)」は、金属組織を瞬時に歪ませ、鍋底の波打ち、変形、底抜けを引き起こします。さらに深刻なのが、液体の水が沸点を超えた金属に触れた瞬間に体積が約1700倍の気体(水蒸気)へ急膨張する現象です。

これにより、激しい破裂音とともに熱湯と高圧の過熱水蒸気が周囲へ飛び散り、顔や手に重度の熱傷を負う二次災害が頻発しています。また、陶器である土鍋の場合は、素材内部の熱膨張差に耐えきれず、土鍋空焚きひび割れを起こすどころか、爆発するように粉砕・飛散して破片が刃物のように飛び散る危険があります。空焚きをやらかしてしまった直後に取るべき行動は、「水をかけること」ではなく「熱源を止めて自然に冷えるのを待つこと」のみです。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。