都市部の住宅地を歩くと、数年前とは明らかに庭木の風景が変わっていることに気づく。敷地面積がコンパクト化し、オープン外構や大きな窓を配したモダンな住宅が増えた現在、住まい手が最も頭を悩ませるのが「視線対策」だ。
従来の落葉樹では、秋から冬にかけて葉がすべて落ちてしまい、せっかくの目隠し効果が台無しになってしまう問題があった。かといって、従来のソヨゴやシラカシといった常緑樹では、どこか生け垣のような重苦しさが漂ってしまう。この二律背反を見事に解決したのがヤマボウシの常緑系品種だ。軽やかな枝ぶりと繊細な葉の質感を保ちながら、1年を通じて家族のプライバシーを守り抜く実用性が、現代の住環境にぴったりのハマり役となった。