かつて女子アナウンサーの王道登竜門とされた「ミス慶應」「ミス青学」といった大学ミスコンテストは、ルッキズム批判やジェンダー平等の観点から各大学で相次いで廃止・形式変更を余儀なくされました。その結果、キー局の採用市場にはどのような地殻変動が起きたのでしょうか。
「昔のようにミスコンのグランプリだからといって一次面接をフリーパスで通過できる時代は完全に終わりました」
そう語るのは、キー局の番組制作デスクです。大手アナウンススクール関係者も同様の指摘をしています。現在、書類選考やカメラテストで最も高く評価されるのは、学生時代にビジネス現場やスポーツ実況の現場で培った「現場観察眼」や、大学院・留学で身につけた「国際感覚やデータリテラシー」です。
SNSやネット掲示板の書き込みを検証すると、「容姿端麗なだけのアナウンサーはすぐ見飽きる」「ニュースの意図を理解して的確に質問できる新人を応援したい」という視聴者の声が圧倒的多数を占めています。画面の向こう側の視聴者は、華やかさの裏にある知性とジャーナリスティックな当事者意識を極めて鋭く見抜いているのです。