ビックリマーク標識の罠!「その他の危険」設置理由と正しい対処法

ビックリマーク標識の罠!「その他の危険」設置理由と正しい対処法

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全国の道路を定点観測すると、「その他の危険」が設置されている場所には、地域特有の生々しい事情が隠されています。SNSや交通系コミュニティ、さらには現役プロドライバーの証言を集積すると、主に以下の4つのシチュエーションでこの標識が多用されている実態が見えてきます。

第一は、「冠水と局所凍結が起きる構造的欠陥地点」です。鉄道の高架下をくぐるアンダーパス(立体交差)では、集中豪雨の際に排水ポンプの許容量を超えて冠水事故が多発します。近年激甚化する線状降水帯の影響を受け、多くの自治体が警戒標識215に「冠水注意」の補助標識を組み合わせて設置しています。また、山間部の橋梁部分は地熱が伝わらないため、外気温がプラスであっても路面だけがアイスバーン化するケースがあり、手前に「その他の危険」が配置される事例が目立ちます。

第二は、「サスペンションや車体下部を強打する急激な段差」です。高規格堤防への取り付け道路や、急な勾配変化を伴う踏切の前後では、法定速度で進入しても車体の底を擦ったり、最悪の場合はタイヤが浮いて制御不能に陥る危険があります。こうした地点では「段差あり」や「底擦り注意」という看板とともにビックリマーク標識が構えています。

第三は、「野生動物の頻繁な横断」です。「動物が飛び出すおそれあり(214の4)」の標識にはシカのシルエットが使われるのが通例ですが、地域によってはタヌキ、イノシシ、あるいは放牧牛など、シカ以外の特定生物が群生する地点で「その他の危険+牛横断」「小動物注意」といった形で運用されています。

そして第四が、もっとも危険な「地元特有の見通しの悪い錯覚交差点」です。一見すると直進に見える道路が実際には直角カーブになっていたり、堤防道路の合流部で堤防の傾斜が死角となって進入車両が直前まで見えなかったりする場所です。地元住民の間では危険が周知されていても、カーナビの案内だけで走る他県ナンバーのドライバーがブレーキを踏み遅れて重大事故を起こすケースが後を絶ちません。まさに道路管理者が「ここだけは本当に危ない」と悲鳴を上げている現場の証拠といえます。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。