平民となった後、竹田家の人々はそれぞれの才能と矜持をもって戦後社会に確固たる居場所を築いていきました。竹田宮現在を語る上で欠かせないのが、第2代当主・竹田恒徳氏の功績です。
恒徳氏は戦前、陸軍中佐として大本営参謀などを務めましたが、戦後は日本スポーツ界の近代化に生涯を捧げました。日本体育協会会長や日本オリンピック委員会(JOC)会長、さらには国際オリンピック委員会(IOC)委員・理事を歴任。1964年の東京オリンピックおよび1972年の札幌冬季オリンピックの招致・運営に決定的な役割を果たしました。「スポーツの宮様」として国際的な知名度を誇った恒徳氏の献身は、旧皇族竹田宮の社会的信望を戦後も強固なものにしました。
現在の竹田宮家当主は、恒徳氏の長男である竹田恒正氏(日本ゴルフ改革会議議長などを歴任)です。そして恒徳氏の三男である竹田恒和氏もまたJOC会長を務め、2020年東京大会の招致活動を牽引しました。
一方、情報空間において最も広く知られているのが恒和氏の長男である竹田恒泰氏です。慶應義塾大学大学院で法学を修め、明治天皇玄孫としてのアイデンティティを公言しながら、作家・政治評論家として活発な言論活動を展開しています。竹田恒泰経歴としては、憲法学や皇室論に関する多数のベストセラー著作を持ち、地上波・ネットメディア双方で保守派を代表するオピニオンリーダーとして揺るぎない発信力を確立しています。