春日の快挙を巡っては、ネット上でいくつかの根強い誤解やステレオタイプが存在します。その最たるものが「マイナー競技だからメダルが取れただけではないか」という冷淡な言説です。
確かに、競泳(オリンピック種目)と比較すればフィンスイミングの国内競技人口は多いとは言えません。しかし、本場ヨーロッパ(イタリア、ロシア、フランスなど)におけるフィンスイミングの人気と競技レベルは極めて高く、ワールドカップや世界選手権には元競泳の国体級・五輪選考クラスの選手が多数参入しています。時速20kmを超える「水中最速のスポーツ」と称されるこの競技において、技術や筋力が劣っていれば、水の抵抗によって足首や膝に重傷を負うリスクすらあります。
「向いていないと言いながらメダルを獲った」という報道各社のインタビュー発言も話題を呼びました。春日自身がメディアで「正直、自分には向いていない」と語った真意は、謙遜ではなく、モノフィンの過酷さに対する純粋な畏怖でした。それほどまでに過酷な競技であり、生半可なタレントの片手間では絶対に表彰台に立つことはできなかったというのが、現場をよく知る関係者の一致した見解です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
春日俊彰の挑戦を見て「自分もフィンスイミングやマスターズ競技を始めてみたい」と考える方に向けて、専門的な見地から適性の判断基準を明示します。
- 挑戦をおすすめできる人:
- 競泳の経験があり、ドルフィンキックの基本動作が身体に染み付いている人
- スクワットやデッドリフトなど、下半身と体幹のウェイトトレーニングを継続できる人
- 自己ベスト更新や、明確な数値目標に向かって愚直に反復練習をこなせる人
- 慎重になるべき・おすすめできない人:
- 慢性的な腰痛や足首の関節に不安を抱えている人(モノフィンの水圧負荷は競泳の数倍に達するため)
- 息止めや強い酸欠状態に対してパニックを起こしやすい人
- 手軽なエクササイズ感覚で、専門指導者のいない環境で独学で始めようとする人