今作が持つ最大の魅力の一つが、緻密に計算し尽くされたストーリー展開とスクリーンの隅々に散りばめられた伏線だ。原作者の原泰久は自ら脚本協力として深く参加。原作漫画の行間を埋める重要なピースが、映画オリジナルの演出として随所に組み込まれている。
特に後半の重大な局面において、登場人物たちが交わす視線や何気ないセリフに、後の大乱を予感させる重大な伏線が潜んでいる。原作ファンですら「そこにつながるのか」と唸らされる仕掛けの数々は、映画単体としての完成度を高めるだけでなく、シリーズ全体の深みを一気に増す効果を生んでいる。一瞬たりともスクリーンから目を離すことは許されない。