リムジンバス最大の懸念材料として常に語られるのが「道路渋滞による遅延」です。ネット上では「渋滞に巻き込まれてフライトを逃した」という体験談が散見されますが、空港リムジンバス遅延の真相を調査すると、運行オペレーションの高度化と利用側の危機管理のギャップが浮き彫りになります。
バス運行会社の指令管制室では、首都高速道路や阪神高速道路の交通流監視カメラ、GPS動態管理システムを駆使し、リアルタイムで渋滞箇所をトラッキングしています。例えば、首都高湾岸線や羽田トンネル付近で事故が発生した場合、熟練の運行管理者が一般道への迂回指示や別ルートの選択を即座にドライバーへ伝達します。この高度な回避運行によって、定時運行率は公表値ベースで90%前後の高水準を維持しています。
しかし、自然災害や連休初日の未曾有の自然渋滞、トンネル火災などの重大事故が発生した場合は、いかに管制が機能しても遅延を完全に防ぐことは不可能です。羽田空港リムジンバス運行状況は、東京空港交通や京成バス、各社公式アプリや公式X(旧Twitter)で1分単位で更新されています。ここで重要な運行規定の事実として、「道路混雑等による遅延で航空機に乗り遅れた場合でも、バス事業者は一切の運賃払い戻しや航空券の補償を行わない」という免責事項が存在します。プロのトラベラーは、国内線であれば出発の90分前、国際線であれば2時間30分〜3時間前に空港へ到着する便を選択するのが鉄則です。