「独房」編の舞台は、外界から完全に遮断された近代的な刑務所です。参加者は全員、首の後ろに特殊な「首輪」を装着された状態で集められます。この首輪の背面にはトランプのスート(スペード、ダイヤ、クローバー、ハート)が1つ表示されますが、自分自身の目で確認することはできません。
ゲームの基本システムは極めてシンプルでありながら、人間の猜疑心を極限まで煽る冷酷な設計が施されています。
- マークの通知と回答:毎時0分になると、各自が刑務所内の個室(独房)に入り、現在の自分の首輪に表示されているマークを声に出して回答する。
- ペナルティ:回答を間違えた者、あるいは時間内に回答しなかった者は、即座に首輪が爆発して死亡する。
- マークの変動:正解すると首輪のマークはシャッフルされ、次の1時間を生き延びるために再び他者からマークを教えてもらわなければならない。
- 禁止事項:鏡、水たまり、ガラスの反射、刃物などによるマークの視認や破壊工作は固く禁じられている。
- クリア条件:参加者の中に紛れ込んでいる「ハートのジャック(ぷらねっとの市民)」が死亡した時点で、その瞬間生き残っている全員がゲームクリアとなる。
食事や飲料水は中央のホールに無制限に供給されており、物理的な飢餓で死ぬことはありません。つまり、理論上は「全員が嘘をつかずに正しいマークを教え合い続ければ、誰も死なずに済む」はずでした。しかし、このゲームを終わらせるには、誰が主催者側のスパイ(ハートのジャック)なのかを突き止め、その人物を騙して誤答させ、首輪を爆発させるしかありません。「誰かを殺さなければ脱出できない」という前提そのものが、参加者たちを疑心暗鬼の奈落へと突き落とします。