関西エリアには複数のスキー場が点在していますが、その中でもグランスノー奥伊吹の集客力は群を抜いています。奥伊吹観光株式会社が手がける積極的な設備投資と、自然の恩恵が見事に融合している点がその源泉です。
最大の強みは、豪雪地帯として知られる伊吹山系の地形的要因にあります。かつて世界屈指の積雪深記録を残した山系の北斜面に位置し、日本海からの寒気がダイレクトにぶつかるため、標高以上の積雪量と上質なパウダースノーがもたらされます。シーズンによっては史上最速となる11月中旬から4月中旬までの約150日間営業を実現するなど、人工降雪機と天然雪を組み合わせたロングシーズン体制が確立されています。
さらに現在、スキー場敷地内において総額24億2,000万円を投じる大規模ホテルプロジェクトが進行しています。これまでの「都市近郊型・日帰りゲレンデ」から、インバウンドの長期滞在やファミリー層の滞在型需要を取り込む「オールシーズン型マウンテンリゾート」へと進化を遂げつつあります。日帰り客でごった返す昼間の喧騒を離れ、朝一番の圧雪バーンを独占できる宿泊体験の創出は、関西のスキーリゾートの勢力図を塗り替えつつあります。