大手新聞社やテレビ局などのマスメディアが、この種の言説を安易にニュースとして取り上げないのはなぜか。答えはシンプルだ。信仰の自由は憲法で保障された個人の尊厳に関わる極めてセンシティブな領域であり、裏付けのない噂話に基づいた実名報道は即座に名誉毀損のリスクを孕むからである。
週刊誌ジャーナリズムであっても、確実な裏付け取材なしに著名人の宗教的帰属を特定して報じることは、法的な対抗措置を招く公算が大きい。結果として、伝統的メディア側の静観とネット上での騒熱という「二重のリアリティ」が生じることになり、視聴者の「何かを隠しているのではないか」という疑念をさらに深めるという皮肉なスパイラルを生み出している。