1980年代後半から2000年代にかけて、日本のテレビ黄金期を象徴していたのが2時間サスペンスドラマだ。中でも日本テレビ系の『小京都ミステリー』シリーズ(1989年〜2001年放送)は、全30作にわたり平均視聴率20%超を連発した伝説的番組である。フリーライターの柏木尚子(片平なぎさ)と、カメラマンの山本克也(船越英一郎)。全国各地の小京都を舞台に、事件の謎解きと旅情を描いたこの作品で、二人は絶妙な掛け合いを披露した。
画面から溢れ出る阿吽の息。コミカルなテンポの良さと、クライマックスで見せる圧倒的な信頼感。お茶の間はいつしか二人の姿に実生活のパートナー像を重ね合わせた。「あの二人は絶対につきあっているはずだ」—そんな噂が一人歩きを始めるのに、時間はかからなかった。